非小細胞肺がんに対する新たな治療法確立を目指した臨床研究を開始
新横浜メディカルクリニック、『順天堂大学医学部』等と共同で
非小細胞肺がんに対する新たな治療法確立を目指した臨床研究を開始
免疫細胞療法*1 専門医療機関 瀬田クリニックグループの『新横浜メディカルクリニック』(横浜市港北区、理事長:後藤 重則、院長:金子 亨)は、順天堂大学 医学部 呼吸器内科(東京都文京区、教授:高橋 和久)、株式会社メディネット(横浜市港北区、代表取締役CEO:木村 佳司)と共同で、非小細胞肺がんを対象として、分子標的薬*2 であるゲフィチニブ*3 と活性化自己リンパ球療法*4 (CD3-LAK療法)の併用療法に係わる共同臨床研究を開始しましたのでお知らせいたします。
瀬田クリニックグループは、本共同臨床研究を通じて本併用療法の安全性、有効性が確認できれば、非小細胞肺がんに対する新たな治療法が確立され、より安全かつ有効な治療の提供につながるものと期待しております。
●共同臨床研究の目的等
本共同研究では、ゲフィチニブによる治療を受けている非小細胞肺がんの患者様に対し、ゲフィチニブと活性化自己リンパ球療法との併用による治療を実施し、安全性、有効性を探索するものです。本共同研究は、非小細胞肺がんに対する本併用療法の安全性、有効性の探索を目的としており、同大学医学部附属病院4施設(順天堂医院、順天堂浦安病院、順天堂東京江東高齢者医療センター、練馬病院)において実施し、平成21年12月までの期間を予定しています。
●肺がん治療の現状
国内における平成17年の肺がんによる死亡者数は62,000人*5 を超え、がんによる死因の第一位となっており、そのうちの80%程度が本共同研究の対象である非小細胞肺がんに分類*6 されます。
非小細胞肺がんをはじめとする肺がんは、がんと診断された時点で既に約半数の症例は体内で遠隔転移が生じている状態(IV期)であるなど、病期が進行しているケースが多く見られます。
一般的に、進行がんに対しては、放射線治療ならびに化学療法による治療が中心となりますが、非小細胞肺がんは抗がん剤に低感受性であるためその効果は限定的であり、患者数が多いにもかかわらず、治療が困難であることから、より有効な治療法の確立が望まれています。
*1 免疫細胞療法:免疫とは、もともと体に備わっている生命を守るシステムで、ウイルスなどの外敵やがん細胞など体内に生じた異常細胞を排除して、病気を防いでいます。がん細胞の中には免疫の監視を逃れるものもあり、それが増大して大きな腫瘍になるとがんの発病となります。免疫細胞療法は、がん細胞に対抗する働きを持った免疫細胞を体外に取り出して加工・処理することにより大量に数を増やし、がんと闘う機能を付加して、もう一度がんと闘うように誘導し、がん治療に役立てる治療法です。
瀬田クリニックグループが8年前にそれまでの研究医療から普及医療を目指し、がん治療における選択肢(第4の選択肢)として患者様に提供しています。
*2 分子標的薬:がん細胞の増殖に係わるたんぱく質等の特定の分子に作用し、がん細胞の増殖を妨げる薬剤。
*3 ゲフィチニブ:イレッサR(製造元:アストラゼネカ株式会社)の商品名で販売されている分子標的薬の一種。
*4 活性化自己リンパ球療法:がん細胞を直接、攻撃、排除する免疫反応の中心となるリンパ球を患者自身の血液中から取り出し、体外で培養しながら増殖、活性化させた上で元の患者様の体内に戻すことにより、体内の異常細胞を排除する治療法。患者様自身のリンパ球を用いるため副作用は本質的に無く、外科療法、化学療法、放射線療法といった標準的な治療法と、あらゆるフェーズで併用が可能であり、最先端のがん治療オプションの一つとして数えられるようになりつつある。
*5:「平成17年人口動態調査 悪性新生物の主な部位別にみた性・年次別死亡数及び率(人口10万対)」(厚生労働省)